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2026年05月28日

旅に出ない日の、パーゴラ

里帰り出産のために帰ってきている次女が、餃子を作るという。

じゃあ、パーゴラでパーティだ。

最近、庭の片隅にあるパーゴラは、蚊が出始めた。
ならば、蚊帳を張ろう。

このパーゴラは、コロナ禍のころに長男と二人で作った。
作った、と言っても、4本の柱を立てて、少し横板をつけただけの簡単なものだ。

でも、不思議なもので、たったそれだけの囲いがあるだけで、そこは少し落ち着く場所になる。

外なのに、部屋のようでもある。
家の中ではないけれど、遠くでもない。
日常のすぐ隣にある、小さな別の場所。

そのパーゴラにぴったり合う蚊帳を見つけた。
3メートルの正方形で作っておいてよかった。

5月末。
外のパーゴラで過ごすには、最高の季節だった。

風が気持ちよかった。
蚊も一緒に餃子を食べたかったのか、蚊帳に体当たりしていた。

次女が帰ってきているので、最近は旅に出ていない。
でも、それでいいと思っている。

今は、次女のサポートをする。
今しかできないことだから。
それが幸せだと思う。

遠くへ移動することだけが、移動ではないのかもしれない。

旅に出ない日にも、移動はある。
家の中から庭へ。
仕事の時間から家族の時間へ。
いつもの自分から、今しかできない役割へ。

庭の片隅に作った小さな場所が、少しだけ自分の気持ちを移動させてくれる。

次女が作った餃子がうまかった。
ビールとワインもうまかった。

月も餃子を食べたそうに、こっちを見ていた。

最高の夜だった。

仕事の話ではないかもしれない。
でも、場所を作ること、人が集まること、今ある時間を少し特別なものにすること。
そういうものも、powderfulの中に取り入れていきたい。

まだ見ぬ場所へ、まだ見ぬかたちへ。

その場所は、ときどき、庭の片隅にある。

powderful合同会社
舘野光洋

月も餃子を食べたそうに、こっちを見ていた。