時間がぐるっと回った日
最近、日記を読み返していると、つくづく思う。
いろいろ、つながっているなーと。
過去の今日の日記を見ていると、数年前の今日、今と似たようなことをしていることがある。
もちろん偶然だと思う。
でも、日記を書いていなかったら、その偶然はやってこなかった。
よく、チャンスは準備をしている人にやってくる、と言う。
日記も、少しそれに似ている気がする。
毎日書く。
何年も続ける。
そうすると、ときどき過去の今日と今の今日が、ふいにつながる。
準備をしていたから、偶然に気づける。
そんな感じだ。
昨日、初孫が生まれた。
写真を見て、かわいいなーと思っていた。
まだ生まれたばかりなのに、もうちゃんとした顔をしている。
当たり前だけど。
それで、ふと昨年の今日の日記を見てみた。
そこには、初孫を産んだ娘が、赤ん坊だった頃の写真が載っていた。
なんとなく、顔が似ている。
当たり前だけど。
娘が赤ちゃんだった頃の写真。
その娘が産んだ赤ちゃんの写真。
それを今、おじいちゃんになった自分が見ている。
なんだこれ。
時間が、ぐるっと回って戻ってきたような気がした。
日記って、こういうことが起こる。
書いているその日は、たいてい普通の日だ。
特別な意味なんて考えていない。
写真を入れて、少し文章を書いて、それで終わり。
でも、何年もあとになって読み返すと、その普通の日が急に意味を持つことがある。
ああ、この日の写真がここで出てくるか。
あのときの一言が、今読むとこんなふうに見えるのか。
そんなことがある。
日記は、未来を予言するものではない。
でも、未来のどこかで、過去の記録がふいに現れる。
今日書いた一行が、何年もあとになって自分に返ってくる。
何気なく残した写真が、思いがけないところで今とつながる。
だから、やっぱり書いておくのは大事だと思う。
あとで面白がるための準備として。
昨日生まれた初孫の写真も、たぶん何十年かあとに、また別の意味を持つのだろう。
そのとき、未来の自分がこの日記を読んで、何を思うのか。
それはまだわからない。
でも、わからないから面白い。
日記は、過去を残すものでもあり、未来への仕込みでもある。
昨日、初孫が生まれた。
この一行も、いつか未来の自分に返ってくるのだと思う。
